2026年9月28日、野口さん、黄さんとの共著論文が、Proceedings of Meetings on Acoustics(POMA)でオンライン公開されました。論文はこちらです。

音声が別の語として聞こえる異聴は、音が似ているだけでなく、文脈の中で意味が自然に通じる場合にも起こります。そうした聞き間違いは、誤りに気づきにくいことがあります。今回の研究では、聞き間違いの事例と、聞く人ごとの音の聞き分け方を組み合わせて、日本語の異聴を予測する方法を検討しました。

まず、4490件の事例から前処理を経て1908組の語のペアを整理しました。候補の意味の近さや語の頻度に、音の聞き分けの傾向を加えて、どの語が聞き間違いとして候補に上がるかを順位づけします。4人に音素(言葉を区別する音の単位)の聞き分け課題に参加してもらい、左右の耳の違いも含む5つの聞き分けプロファイルを作りました。個人ごとの聞き分け方を反映すると、候補の順位が変わる場合があることを確認しました。

聞き間違い予測のプロジェクトはプロジェクトページで紹介しています。

以前YANSで発表した内容ともつながる研究です。論文の書誌情報は、Takeshi Kishiyama, Hiroto Noguchi, and Chuyu Huang, “Predicting contextually plausible Japanese mishearings with semantic similarity and individual hearing profiles,” Proceedings of Meetings on Acoustics 60, 060020 (2025) です。詳しくは出版社のページをご覧ください。